本が好きな人は「本屋でアルバイトしたい!」と考えている人も多いと思います。飲食店などと比べても落ち着いた雰囲気で、働きやすそうですよね!
今回はそんな本屋のアルバイトについて、【仕事内容】【メリット・デメリット】【大変なこと】【評判】【面接・志望動機】を中心に解説していきます。
本屋バイトの仕事内容とは?意外と肉体労働!?
本屋の仕事内容は、そのお店の規模によっても変わってきますが、だいたいの1日の流れは以下のとおりです(大規模店舗はレジのみというところもあります)
(開店前)
①納品された書籍・雑誌の検品、荷解きをして棚に陳列する
②レジ開けや掃除、雑誌の付録付けなど開店業務を進める
(開店後〜お昼まで)
③レジ、お客様対応、雑誌や書籍の整理・品出し
④お店によっては、バイトが本の発注業務をすることも
(お昼〜夕方)
⑤ レジ業務、お客様対応と並行してPOP作成、売場作り、売れない本の返品作業
(夕方〜閉店)
⑥レジ業務、お客様対応、売上確認・レジ締め
①納品された書籍・雑誌の検品、荷解きをして棚に陳列
本屋の1日は、検品作業から始まります。本屋には日曜日や祝日を除いて毎日大量の本が納品されるので、注文した商品と届いた商品の種類・数が合っているかを確認します。
確認が終わったら、ジャンルごとに売り場に整頓していきます。
②レジ開けや掃除、雑誌の付録付けなど開店業務を進める
開店前は、レジに釣銭金をセットしたり、店内の掃除、雑誌に付いている付録を紐等で結ぶ作業を行います。
ここで一番大変なのは、やはり付録付けです。書店によっては、慣れた人でもこの作業に1時間以上費やすこともあります。
③レジ、お客様対応、雑誌や書籍の整理・品出し
午前中〜お昼頃まではお客さんがあまり来ないので、レジ業務・お客様対応をしながら、書籍の整頓をしたりします。
レジ業務は、お会計をしてブックカバーを付け、お客さんに商品を渡すという流れです。ほかには図書カードの販売もありますね。
本屋のレジは現金だけでなくクレジットやSuica支払いにも対応していることが多いので、覚えるコトはそこそこあります。でも、慣れればみんなできるようになります。重要なのは、いかに現金差を出さないかです。
お客様対応は、大きく分けて「本を買いに来たお客さんへの対応」と「電話での対応」があります。
売り場にいると「〇〇って本探してるんだけど、どこにあるの?」とけっこう聞かれます。このような問い合わせがあったら、まずその本が入荷しているかをパソコンで調べ、在庫があったらお客さんを売り場まで案内する、なかったら取り寄せするかを聞きます。
正しいタイトルを言ってくれた場合はすぐに見つかるのですが、「昨日テレビで紹介されてた本がほしいんだけど」「〇〇って作者の本置いてる?」「たしか△△みたいなタイトルの本があると思うんだけど〜」のような感じで質問されたらなかなか大変です。さすがに書店員もすべての本を把握しているわけではないので、レジにあるパソコンを使いGoogle先生に全力でヘルプを求めます。
また本屋は、思っているよりも電話がたくさんかかってきます。お客さんから「〇〇、入荷した?」「図書カード扱ってる?」といった感じの質問が来るので、それに答えます。逆に、定期購読をしているお客さんには「本が届きましたよ〜」みたいな感じでこちらから電話することもあります。これらが電話対応のメイン業務です。
④お店によっては、バイトが本の発注業務をすることも
本屋の大事な仕事の一つに発注業務があります。
売れ行きを確認し、売れそうな本は追加発注する、売れない本は発注を止めます。ここで、売れる本なのに発注0としていたら、せっかく買いに来たお客さんを逃してしまい機会損失につながります。そのため、適切な発注をすることは非常に大切です。
この作業は、アルバイトがやることもあれば社員さんがやることもあり、お店によってまちまちです。
⑤ レジ業務、お客様対応と並行してPOP作成や売場作り、売れない本の返品作業
レジ業務・お客様対応と並行して、POP(販売促進のための広告)作成や売り場作りをします。
お店によっては、「漫画」「雑誌」「学習参考書」と言った感じで、それぞれの売り場を任されることもあります。いかにわかりやすく、見やすく、なおかつ興味をひいてもらえるかを考えながら作っていくことが大切です。
そして、本屋の一番大変な作業と言われているのが「売れない本の返品」です。売れ残ってしまった商品をダンボールに詰めて、送り返すという仕事ですね。けっして難しい作業ではないのですが、たくさんの本が入ったダンボールを運ぶため足腰にきます。ここが本屋は肉体労働と言われているゆえんでしょう。
⑥レジ業務、お客様対応、売上確認・レジ締め
夕方以降はピークの時間帯です。お客さんが一番来店する時間なので、レジに専念することが多いです。
閉店前後は、その日の売り上げを確認、レジ締め(納金作業)を行います。レジ締めもバイトがすることが多いのですが、お金の計算にある程度慣れれば誰でもできるようになります。
これにて本屋の1日は終了です。
本屋バイトのメリット・デメリット(大変なこと)
本屋で働くと、どんな良いこと・悪いことがあるのでしょうか?
メリット
まず、メリットは以下の4点です。
慣れれば誰でもできるようになる
適度な忙しさ
本について詳しくなる
本を安く買える(お店による)
本屋の仕事は割りとたくさんありますが、どれも決して難しい仕事ではありません。慣れれば、ある程度はどんなバイトの人でもできるようになります。そのため、バイト初心者の人には本屋がけっこうおすすめなんです。
また、飲食店やコンビにのようにめちゃくちゃ忙しいというわけでもありません。業務量は多いですが、ある程度同じペースで作業できます。また暇な時にもやることはあるので「さっき時計見てから、まだ5分しか経ってない…」といったこともありません。
本屋によっては、従業員割引で少し安く本を変えるといったことも本好きにとってはメリットでしょう。
デメリット
反対に、以下のようなデメリットもあります。
時給が低い
足腰が痛くなる
たまに面倒なお客がいる
求人数が少ない
本屋のバイトは、他のバイトと比べても時給が低い傾向にあります。県によっても違いますが、800円前後が多いですね。そのため、ガッツリ稼ぎたい人にはおすすめしません。
また、本屋の従業員は基本的に立ちっぱなし&返品作業などで重いものを運ぶことも多いので、割りと足腰にきます。最初はしんどく感じます…
他には、ん?と思うようなクレームを言ってくる人もいるので、その対応も大変です。たとえば、「この本読んだんだけど、つまらなかったから返金して」というような質問です。当たり前ですが、こういうクレームにすべて答えていたら本屋は潰れてしまうので、やんわりお断りしなければいけません。
このような感じでデメリットもある本屋ですが、やはり他のバイトに比べて、肉体的・精神的に負担が少ないため、人気のバイトとして挙げられます。そのため辞める人も少なく、求人自体が割りとレアなバイトの一つです。
本屋のバイトは高校生でもできる?
この質問はけっこういただくのですが、本屋のバイトは高校生不可にしているところが多いです。
その理由としては、高校生は働ける時間が限られるから。先ほどもお伝えしたように、本屋は人気バイト先の一つです。高校生を募集しなくても、オープン〜夕方までは主婦やフリーターの方、夕方以降は大学生などの応募で完全に埋まってしまうんですね。
そのため、高校生の募集をしていないお店が多いのです。
本屋バイトの面接でよくある質問、志望動機、服装について
本屋でバイトをするには、まず面接に受かる必要があります。
ここでは面接にまつわる注意事項を解説していきます。
面接でよくある質問
面接でよく聞かれることは、①どれくらいの期間働けるのか、②週何回どの時間帯に入れるのか、③交通手段は何か、の3点です。
①本屋のバイトは覚えることがまぁまぁあるので、1ヶ月やそこらで辞められては研修費だけで高く付いてしまいます。そのため、本屋は長期間働ける人を採用する傾向にあります。
②シフトをたくさん出してくれる人は、面接時に優遇されます。土日祝日でも働けます!という人は、雇う側にとっては嬉しい人材です。
③交通手段を聞かれる理由は、交通費が出ないところが多いからです。お店によっても違いますが、だいたい出ないと思っておいたほうがいいでしょう。
志望動機はどうする!?
初めてバイト応募をする場合、志望動機をなんて話せばいいのか迷う人も多いです。
結論から言えば、本屋バイトの志望動機はなんだって構いません。
たとえば…「生活費を稼ぐため」「本が好きだから」「自宅から近かったので」などで大丈夫です。
面接では、好きな本について熱く語らないとダメじゃないの??と思っている人も多いようですが、そんなことはありません。というか、だいたい面接では本の話題に触れないケースも多いです。どんな本を読むかは人それぞれ自由ですし、バイトを雇う上で重要なのはやはりどれくらい働けるかなので。
そのため、本屋で働いていても「漫画しか読まない」「本を全く読まない」という人も割りといます。本が好きじゃないときついかな?と思っている人も安心して応募してみてください。
面接時の服装について
面接時の服装は、シンプルなものを心がけましょう。たとえば、男性なら白シャツにチノパン、ポロシャツにきれいめなパンツといった服装でOKです。
女性の場合は、ブラウスやシャツ+ズボンorスカートが無難です。ミニスカや派手な柄は避けましょう。
バイト面接ではそこまで厳しく見られませんが、派手な服装は本屋には似つかわしくないのでアクサリーなどは辞めたほうがいいですね。髪色は黒をおすすめしますが、薄い茶色程度なら問題ありません。
応募してみよう!
本屋のバイトに応募する時は、直接お店に電話する、もしくはアルバイト求人サイトから申し込むのどちらかです。
どちらでもかまわないのですが、電話で応募する際は開店直後や閉店間際は避けましょう。朝や夜はやることが多くバタバタしているので、できれば少し落ち着いたお昼過ぎ〜夕方にかけるのがベストです。
ただ本屋のバイトは求人自体が少ないので、なかなか近くのお店では募集していないことも多いです。そんな時はアルバイト求人サイトを使って、バイト募集をしている本屋はないか探してみましょう。
本屋のバイト求人を多く掲載しているサイトは、以下の3つです。

マッハバイト

タウンワーク…求人数が豊富。シンプルな画面で使いやすい
それぞれ異なる求人を掲載していることも多いので、時間をかけてゆっくり探してみましょう。