市役所では、正規職員のほかに非正規職員としてアルバイト募集もしています。
市役所のバイトってなんとなく楽そうですよね。ではいったいどんな仕事をしているのでしょうか?
今回は市役所バイトについて、仕事内容、時給、メリット・デメリット、探し方などを解説していきます。
市役所・区役所の臨時職員の仕事内容
市役所・区役所バイト(臨時職員)がする仕事は、正規職員のサポートです。窓口で受付や書類の不備チェックをしたり、パソコンを使ってデータ入力や書類整理をします。
もちろん担当する部署によっても仕事内容は変わりますが、基本的には窓口業務や書類作成等の事務作業だと思って下さい。
しかし市役所では他にも様々なバイトを募集しています。
よく見かけるのは、市の図書館バイト、ゴミ収集のバイト(短期)、選挙関連スタッフ(短期)、確定申告スタッフ(短期)などです。
こういった仕事は事務作業ではなく体を動かす作業が多いです。
臨時職員の就業期間
市役所・区役所では短期スタッフと長期の臨時職員を募集しています。
短期スタッフの募集は選挙や国勢調査、確定申告前後などに実施されます。就業期間は短いもので2〜3日、長いと1ヶ月ほどです。
長期の臨時職員募集は新年度が始まる1〜3月に実施されます。就業期間は6カ月〜1年が多いです。
臨時職員は基本的に週5日、1日8時間程度の固定勤務です。
臨時職員のお給料事情(平均時給)
長期就業を前提にした臨時職員は日給で6,000円前後が基本です。時給に換算すると800円〜900円なので、バイトの中でも低いほうです。
一方、選挙関連の短期バイトは日給1万円以上、時給に換算すると1,200円〜1,500円というなかなか美味しいバイトです。
ちなみに賞与(ボーナス)の支給に関しては、これまでは非正規職員は対象外でした。
しかし、2019年からは「自治体の非常勤職員も賞与支給対象とする」と改正案が出されたので、徐々にボーナス支給をする職場も増えるかもしれません。
また交通費(通勤手当)についても働く場所によって出る場合と出ない場合があります。
市役所・区役所の臨時職員のメリット・デメリット
それでは市役所・区役所で働くメリット・デメリットを見てみましょう。
部署によっては暇・楽
定時でしっかり帰れる
冷暖房完備で清潔な職場
土日は休み、有給休暇がある
ボーナスが出る場合も
市役所・区役所は利益を追求しない非営利な組織なので、売り上げを気にしない分、民間企業のバイトよりも楽です。
繁忙期を除けば残業等なく定時で帰れますし、夏休み等は正規職員と同じく有給休暇をもらえます。ボーナスに関しては、先ほどもお伝えしたように2019年から支給される可能性があります。まさにザ・ホワイトな職場と言えるでしょう。
反対にデメリットは以下のとおりです。
固定勤務
時給が低い
たまにクレーマーに遭遇
市役所・区役所の臨時職員はシフト制ではなく固定勤務なので、働く時間が決まっています。そのため学生等はほぼ採用されません。
また時給に関しては先程見たように、他のバイトと比べると低いほうです。
部署によっては窓口を担当した際にクレーマーにヒットする可能性もあります。特に役所の手続きは面倒なことも多いので、短期の人はけっこうキレます。
しかしコンビニや飲食店のバイトと比べたら体力的にも精神的にもはるかに楽なので、週5日固定勤務で働ける方にはおすすめのバイトです。
面接について
市役所・区役所の臨時職員求人倍率は非常に高く、10〜20倍になることも少なくありません。
そのため面接もかなり重要になってきます。
ここでは、面接時の服装や志望動機についてお話します。
服装や髪色は?
面接時の服装は、スーツ一択です。仮に「私服OK」と募集要項に書いてあっても、スーツで行くべきですね。
やはりスーツを着ているときが一番誠実そうに見えるので、面接官への印象も良いはずです。
髪色は黒以外にありません。曲がりなりにも「公務員」と同じような扱いなので、茶髪などでは速攻落とされます。
女性で髪が長い方は、必ず縛っていきましょう。
志望動機はなんて答えればいいの?
以前に事務関係の仕事をしていた方は、それと結びつけて話しましょう。
たとえば、
以前○○社で事務員として仕事をしており、その時はエクセルやワードを使って営業のサポートをしていました。今回△△市役所の求人募集を見て、私のPCスキルや事務作業経験が活かせそうだと思ったので、応募させていただきました。
このような感じで書けば、PCスキルや事務作業経験をアピールしながら、市役所で働きたいことが伝わる志望動機になります。
もし事務経験がない主婦の方(地元)なら、
長期就業を前提にしたお仕事を探していたところ、○○市役所の求人を見つけました。以前から地元に貢献できるような仕事をしたいと思っていたことから、私も市役所職員の一員として市に貢献できるのではないかと思ったため応募させていただきました。
このような感じで、地元に貢献したいことをアピールしてもいいかもしれません。ただし、この場合は事務経験がないというマイナス要素があるので、アピールできる資格などを一つ二つ持っていると有利になるでしょう。
他にはどんなことを聞かれる?試験はあるの?
市役所・区役所の臨時職員面接なら、そこまで突っ込んだことは聞かれません。
たとえば、
- 自己紹介
- 長所・短所
- 〇〇のような仕事をするけど大丈夫か
- ○日から働いてほしいけど大丈夫か
こういった一般的な面接で聞かれるようなことと、仕事の内容を織り交ぜながら面接は進みます。しかし、国家機関の臨時職員はさらに深いことを聞かれるので、本屋さんで面接対策集を買っておいたほうがいいかもしれません。
試験は、市によってある場合ない場合があります。もしあっても一般常識的な簡単な問題なので、「初級公務員試験 早わかりブック 2018年度 (早わかりブックシリーズ)」このような本を1冊読んでおけば問題ないでしょう。
必要なスキルは?
市役所のバイトに応募するには、最低限ワードやエクセルを使えた方がいいです。
なぜなら、市役所バイトのほとんどは事務作業でパソコンを使うから。
求人倍率が高いとワードやエクセルが使えないだけでも落とされる可能性は大なので、使い方は一通り覚えておきましょう。
市役所・区役所の臨時職員の探し方
市役所のバイトは「コネがないと入れない(縁故採用)」とも噂されていますが、そんなことはありません。
求人は市役所のホームページもしくは求人サイトで募集しています。
ただし他のバイトと比べて募集していることはかなり稀です。
1年を通して募集があるのは選挙前、確定申告前後(1〜3月)、新年度が始まる前ですね。
選挙前には選挙期間中に働くスタッフの募集、確定申告前後では確定申告作業の補助スタッフ、新年度前には半年〜1年ほどの長期間働くことを前提にした臨時職員募集が多いです。
いずれも人気バイトなので、バイト応募を考えている方は見逃しのないように定期的にサイトをチェックすることをおすすめします。